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最終更新日 2025年01月31日 


◆ 古文

 
2012年の流行語を無理矢理古文に変換してみる 2013年12月24日(火) 21時13分  
毎年ユーキャンが発表している流行語大賞。

http://singo.jiyu.co.jp/


これを無理矢理古文にしてやれと言う毎年恒例(にしたいと思っている)企画。


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ハロウィン 2013年10月31日(木) 22時50分  
はい、というわけでブログに書くネタがないので、
今日がハロウィンということにちなんで、
「ハロウィン」という単語を無理矢理日本語にしてみたいと思います。

そもそもハロウィンって何かと調べますと、

キリスト教の偉い人たちが生まれた日の前夜祭

だそうです。
誕生日本番の11月1日は万聖節というらしい。
ハロウィンはその前夜祭なので、

万聖節前夜祭

とでも申しましょうか。
次のバージョンアップでは古文翻訳装置にも登録しときます。

 
無題 2013年09月29日(日) 21時36分  
[ 歌 ]

第八句 我が庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり

喜撰法師(きせんほうし)

[ 現代語訳 ]
 私の住んでいる粗末な小屋は京都の東南にあり、そこでこのように(ひっそりと)住んでいるが、世間の人々は私が世の中をつらく思ってこの宇治山に隠れ住んでいると言っているようだ。


[ 品詞分解 ]
我【名詞】 が【格助詞】 庵【名詞】 は【係助詞】 都【名詞】 の【格助詞】 たつみ【名詞】 しか【副詞】 ぞ【係助詞】 住む【マ行四段活用動詞「住む」連体形】 【名詞】 を【格助詞】 うぢ山【名詞】 と【格助詞】 人【名詞】 は【係助詞】 いふ/なり【ハ行四段活用動詞「いふ」終止形+伝聞・推定の助動詞「なり」終止形】

[ 文法 ]
・三句切れ。
・「しかぞ住む」の「ぞ」は係助詞。「住む」が連体形で結び。
・「うぢ山」は「憂し(つらい)」と「宇治(地名)」の掛詞
・最後の「いふなり」の「なり」は文法上は断定の助動詞と区別出来ない。意味から推定。

[ 読み人 ]
 喜撰法師は六歌仙のひとりに数えられ、平安時代に生きた人物とされているが、詳細は不明。伝わる歌もいくつかあるが、確実に喜撰法師の作とされているのは、百人一首に選ばれたこの一首のみである。しかしながら、六歌仙のひとりに数えられているのだから、かなりの実力の持ち主であったことが伺える。

[ 決まり字 ]
3字

[ 解説 ]

文 法的に重要事項がいくつか含まれている歌。「しかぞ住む」は「鹿が住んでいるほどの田舎」という意味ではなく、「このような感じで住んでいる」という意味 と取る説が多いが、「しか」は「鹿」にも掛けていると見る説もある。「このような感じ」とは「都を離れて静かにひっそりと」という様子を想像していただき たい。「住む」は終止形と連体形の形が同じなので解りにくいが「ぞ」の結びなので連体形。「世をうぢ山」には「世を憂し」と「宇治山」との二重の意味を持 たせている。意味としては「世間を憂いて宇治山(に住んでいる)」となる。最後の「いふなり」は以下の二つの解釈が考えられる。

ハ行四段活用動詞「いふ」連体形+断定の助動詞「なり」終止形
ハ行四段活用動詞「いふ」終止形+伝聞・推定の助動詞「なり」終止形

前 者なら「言うのだ」なり後者なら「言うらしい」となるが、歌の意味から考えると、作者は都から離れた伊織に住んでおり、世間の人々が噂しているのを誰かか ら聞いたと考えるのが自然なので、断定ではなく伝聞の助動詞としておく。古今和歌六帖という他の歌集には「人の言うらむ」という、少し違った歌が伝わって おり、「言うらむ」であれば確実に伝聞であることから、百人一首のこの歌も伝聞と考えた方が良いだろう。

私はただ静かに住んでいるだけなのに、世間の人は私が世の中を憂えて都を離れた宇治の山へ住んでいると言っているようだ、私はそんなつもりはないのにねと世の中の人たちの噂に苦笑いしている作者の様子がうかがえる歌である。

 
百人一首第7句 2013年08月29日(木) 22時51分  

[ 歌 ]

第七句 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも

阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)


[ 現代語訳 ]

大空を遠く仰ぎ見ると見える月は、昔見た、春日の三笠山に出た月と同じ月であるのだなあ


[ 品詞分解 ]

天の原【名詞】 ふりさけ【カ行下二段活用動詞「ふりさく」連用形】 見れ/ば【マ行上一段活用動詞「見る」已然形+接続助詞】 春日【名詞:春日】 なる【存在の助動詞「なり」連体形】 三笠【名詞】 の【格助詞】 山【名詞】 に【格助詞】 出で/し【ダ行下二段活用動詞「出づ」連用形+過去の助動詞「き」連体形】 月【名詞】 かも【終助詞】


[ 文法 ]

・「春日なる」の「なる」は存在の助動詞で「春日(今の奈良県)にある」と訳す。
・「出でし月かも」の「かも」は終助詞で、しみじみと感じ入っている様子を表す。

[ 読み人 ]

当時は唐という国が支配していた今の中国大陸で、官僚を務めた日本人である。当時の官僚試験は非常に難易度が高く、それに合格したと言うことはかなりの天才だったと言えよう。日本で生まれ、10代の頃に中国大陸に渡った後は、二度と日本へと帰ることはなかった。何度か日本に帰ろうとするも、船の難破などで帰国を果たせず、唐の地で亡くなっている。百人一首に取り上げられている歌は、唐の地で月を見て、故郷を思い出しながら詠んだ歌である。


[ 決まり字 ]

3字


[ 解説 ]
この歌を理解するには、日本への帰国を試みつつも果たせず亡くなった作者、阿倍仲麻呂の人生について知っておく必要がある。この歌は、日本への帰路に詠んだ歌とされており、これから帰ろうとしている故郷を思って詠んだ歌なのである。帰国途中に見えた月は、昔故郷で見た月と同じであり、これからその故郷に帰ると思うと、非常に感慨深いものがあると感じ入っている様子がうかがえる。

 
百人一首第6句 2013年06月30日(日) 18時52分  
[ 歌 ]

第六句 かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける

中納言家持(ちゅうなごんやかもち)


[ 現代語訳 ]

(中国の伝説によれば、七夕の寄るには織姫と彦星を合わせるために、かささぎが天の川に翼を並べて橋を掛けるのだという) 宮中にある階段はその橋によく似ているが、その階段に降りた霜の白さを見ると、もう夜もだいぶ更けたと言うことであるなあ。


[ 品詞分解 ]

かささぎ【名詞】 の【格助詞】   渡せ/る【サ行四段活用動詞「渡す」已然形+完了の助動詞「り」連体形】 橋【名詞】 に【格助詞】   おく【カ行四段活用動詞「おく」連体形】 霜【名詞】 の【格助詞】   白き【ク活用形容詞「白し」連体形】 を【格助詞】 見れ/ば【マ行上一段活用動詞「見る」已然形+接続助詞】   夜【名詞】 ぞ【係助詞】 ふけ/に/ける【カ行下二段活用動詞「ふく」連用形+完了の助動詞「ぬ」連用形+過去の助動詞「けり」連体形】


[ 文法 ]

・夜「ぞ」 ふけに「ける」で係り結び。


[ 読み人 ]

中納言は位の名前で、名字は大伴(おおとも)という。大伴家持。奈良時代に生きた官僚。歌人としても有名で、万葉集には多くの歌を残している。その数は万葉集の一割にもなり、万葉集の編纂に深く関わっていたことが伺える。大伴家持本人が万葉集の撰者ではないかとする説もある。ただ、百人一首に取り上げられたこの歌については、家持の柵ではないとする説も有力である。


[ 決まり字 ]

2字


[ 解説 ]

 冬のひとこまを切り取った歌。「かささぎの渡せる橋」と言われても現代人にはピンと来ないが、当時の貴族にとっては中国の伝説の中に出てくる橋であるということが常識であったようだ。その橋を、天皇が暮らす宮中の中にある階段になぞらえ、その階段に霜が降りて白くなっている様子を詠んだ歌。霜に月明かりがあたってきらきらと輝く様子を星の輝きに重ね合わせている。当時、このように宮中と空の様子とを重ね合わせることは頻繁になされていたようで、宮中の人々を「雲の上人(くものうえびと)」と呼んだり、宮中のことを「雲居(くもゐ)」と呼んだりしていることからも、その事実が読み取れる。宮中は雲の上の存在だったようだ。宮中の様子と天の川に架かる橋の様子とを重ね合わせた歌も、そうそう難解ではなかったのかも知れない。
 なお、この歌にはもう一つの解釈が存在する。実際の空の様子を詠んだものという解釈で、天の川がきれいに輝く様子を見て、その星々を霜にたとえているというものである。どちらが本当なのかは当時の人のみぞ知るところである。



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