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最終更新日 2017年11月30日 


 

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百人一首第20句 2017年11月30日(木) 23時53分  
このシリーズでは百人一首を順に解説していきます。
ゆくゆくは百首全ての解説を目指します。

[ 番号 ]
第二十句

[ 歌 ]
わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思ふ

[ かな ]
わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ

[ よみ ]
わびぬれば いまはたおなじ なにわなる みをつくしても あわんとぞおもう

[ 現代語訳 ]
(愛するあなたに会うことが出来ず)つらく思っているので、今はもう(身が絶えてしまったのと)同じことだ。大阪にある澪標の名前のようにこの身を絶やしてでも(あなたに)あおうと思う。

[ 品詞分解 ]
わび/ぬれ/ば【バ行上二段活用動詞「わぶ」連用形+完了の助動詞「ぬ」已然形+接続助詞】  今【名詞】 はた【副詞】 同じ【シク活用形容詞「同じ」終止形】  難波【名詞】 なる【存在の助動詞「なり」連体形】  み【名詞】 を【格助詞】 つくし/て【サ行四段活用動詞「つくす」連用形+接続助詞】 も【係助詞】  あは/む【ハ行四段活用動詞「あふ」未然形+意志・推量の助動詞「む」連体形】 と【格助詞】 ぞ【係助詞】 思ふ【ハ行四段活用動詞「思ふ」連体形】

[ 文法 ]
・「同じ」でいったん文が切れる二句切れ。
・「難波」と「みをつくし」は縁語。
・「難波なる」の「なる」は「難波に存在する○○」という意味を表す存在の助動詞
・「みをつくし」は「身を尽くし(身を滅ぼし)」と「澪標」のかけことば。
・「あはむとぞおもふ」は係り結び。「ぞ」でかかって「思ふ」で結ぶ。よって「思ふ」は連体形。

[ 読み人 ]
元良親王(もとよししんのう) [男性]

陽成天皇の第一皇子。 平安時代に生きた好色の男性として知られる。大和物語や今昔物語、徒然草にも登場し、恋の歌が数多く残っている和歌の名手でもある。百人一首にも第20句として恋の歌が取り上げられている。

[ 決まり字 ]
2字

[ 解説 ]
宇多上皇の御息所であった藤原褒子(ふじわらの ほうし)への思いを歌った歌。元良親王は褒子と恋愛関係にあったが、そのことが上皇の知る所となって会うことが出来なくなってしまい、そのつらい気持ちを歌にしている。「澪標」と「身を尽くし」の掛詞は和歌に良く用いられ、抑えることの出来ない強い愛の気持ちを表現している。
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割と単純な処理ながら 2017年10月31日(火) 23時50分  
「など」という古文単語があります。

こなたかなたの御送りの人ども、寺々の念仏の僧など、そこら広き野に所もなし。

…と言う場合の「など」と、

など斯うは泣かせ給ふぞ。

…という場合の「など」。

品詞の面から言えば副助詞と副詞の違いで、
意味の面から言えば「~等」と「どうして」の違いです。
前者の「など」は現代語でも使うので分かりやすい。

「犬や猫などは動物の仲間です」

…という場合の「など」ですね。

と言うわけで、古文を読解する上で覚えなければならないのは後者の「など」です。

ただ、前者の「など」がもっぱら名詞の後につくので判別はしやすい。
…人間にはね。

機械にこの判別をやらせようとすると、前の単語が名詞か否かを判断するという作業が必要になり、これはなかなか難しい。
機械は何を持って名詞を名詞と判断するのか。
正直もうデータベースの問題です。データベースが完璧なら完璧なのです。
古文翻訳装置では、前の単語が名詞の辞書に登録されていれば名詞と判断し、無ければ名詞ではないと判断させています。
登録されていない単語、これを「未知語」と呼びますが、これについては、はい、とりあえずスルーします(^_^;)

辞書の充実、これが命ですね。

ちなみに最初に出した例文の訳ですが、

あちらこちらの葬送の人や、いろいろな寺から来た念仏を唱える僧侶などで、とても広い野原に隙間もない。



どうしてこのようにお泣きになるのであるか。

です。

 
箱根八里 2017年09月30日(土) 22時39分  
箱根の山は天下の険…

と、歌い出しからなかなか難解な日本語で始まる「箱根八里」と言う曲ですが…
…え、知らない?

ちょっと前までは学校で良く歌われたようですが、最近は殆ど歌われなくなってしまいました。
かくいう私も学校で習ったことはありません。

この歌、全体的に文語調なので難しいのですが、特に皆さんが勘違いしていそうなのが

かくこそありしか 往時の武士

と言う部分です。皆さん、現代語訳するならどのように訳しますか?

 
夏は来ぬ 2017年08月23日(水) 02時22分  

その曲の歌詞の意味、正しく言えますか?という記事です。

2017年。今年の8月前半はすっきりしない天気が続いていました。
夏と言うより梅雨でしたね。夏なんてこなかったんじゃないかという感じでした。
当然、夏が来ないことなんてあり得ないんですが(笑)

さて「夏は来ぬ」という曲があります。「なつはきぬ」と歌います。
この「来」はカ行変格活用の動詞「こ」「き」「く」…と色々活用します。
今回のコレは「連用形」ですね。従って「き」と読みます。

なぜなら…
1.「夏は来ぬ…」で歌詞が終わっているので「ぬ」は言い切りの形、つまり終止形で、
2.その終止形の「ぬ」と言えば「完了の助動詞」の「ぬ」であり、
3.そしてこの「ぬ」の直前につく用言は「連用形」だから、
です。「ぬ」には打消の助動詞「ず」連体形の「ぬ」もあるので注意です。

つまりは「夏が来た」と言う意味になります。
「夏は木綿豆腐よりも絹ごし豆腐が美味しい」という意味ではありません。

小学校や中学校で習う歌にも古文調のものがいくつかありますが、古文の文法を本格的に習うのは高校生からなので、歌の意味を正しく理解することが難しいことがあります。音楽の授業と古典の授業を融合させられたら面白いんですけどね。

実は歌詞の意味を間違って覚えていた…と言う例は多そうな気がします。こういった事例を集めて紹介できたら面白いかも。

 
高千穂へ行ってきました 2017年07月31日(月) 23時31分  

高千穂へ行ってきました。
九州の宮崎県は北西部にある町です。

古典の世界とも深い繋がりがある所で、日本神話では、「にぎのみこと」という神様が降り立った地とされています。この出来事を「天孫降臨(てんそこうりん)」と言います。そのときは高千穂に水がなかったので、引いてきた水が「真名井の滝」という滝となって現在も流れているそうです。



このあたりは国の名勝、天然記念物に指定されています。



谷の中を通るので、割と上り下りが激しいです。ちょっとした運動です。お陰で散策中は結構暑かったです。もう少し涼しいのを想像して行ったのですが(笑。真夏よりは春や秋など過ごしやすい季節に出かけた方が良いかもしれませんね。今回はちょっと時間が無かったのでかなり駆け足の散策でしたが、次回はもう少しゆっくり巡ってみたいと思います。



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