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最終更新日 2025年11月30日 


◆ 古文翻訳装置

 
百人一首第30句 2020年12月31日(木) 23時47分  
このシリーズでは百人一首を順に解説していきます。
ゆくゆくは百首全ての解説を目指します。

[ 番号 ]
第三十句

[ 歌 ]
有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり 憂きものはなし

[ かな ]
ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし

[ よみ ]
ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものわなし


[ 現代語訳 ]
夜が明けようとする頃に冷淡な別れを経験し、そのときに空に残っていた月も冷淡に見えた。それからというもの、私にとっては夜が明けようとする頃ぐらいつらいものは無い。

[ 品詞分解 ]
有明【名詞】 の【格助詞】   つれなく【ク活用形容詞「つれなし」連用形】 見え/し【ヤ行下二段活用動詞「見ゆ」連用形+過去の助動詞「き」連体形】   別れ【名詞】 より【格助詞】   あかつき【名詞】 ばかり【副助詞】   憂き【ク活用形容詞「憂し」連体形】 もの【名詞】 は【係助詞】 なし【ク活用形容詞「なし」終止形】

[ 文法 ]
・「あかつきばかり」の「ばかり」は後ろに否定の助動詞を伴って文の意味を強調する働きをしている。「あかつきはつらい」としても意味は通じるが「あかつき程につらいものはない」とすることで暁のつらさを強調している。

[ 読み人 ]
壬生忠岑(みぶのただみ) [男性]

平安時代に生きた歌人。三十六歌仙のひとり。出世には恵まれなかったものの、歌の腕は良く、古今和歌集の撰者を務めている。同じく三十六歌仙で百人一首の四十一首目を詠んでいる壬生忠見の父でもある。

[ 決まり字 ]
3字

[ 解説 ]
「有明」とは月が空に「有」るままで夜が「明」けようとする頃、もしくはその月のことを言う。当時は結婚しても男性が夜だけ女性の元へ赴く「通い婚」が普通のことであったため、明け方には愛する人と別れなければならなかったことから、夜明けは別れの時であった。そういった事情からか、有明の月から寂しさやせつなさを感じさせる歌が多く残されている。この歌も、恋した女性の冷たい態度と、有明の月から感じる冷たさを重ね合わせて詠んだ歌である。
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無駄な空白 2020年05月31日(日) 23時55分  
さっき気付いたのですが「妻しあれば」などと古文翻訳装置で翻訳すると、訳語は正しく「妻がいると」となるものの、なぜか「妻 がいると」と空白が入ってしまう不具合が…。



古文翻訳装置ver3.0では特に問題なかったので3.1へアップデートする過程で何か起きたようですね…。スペースが入るだけなのでそれを消して頂ければそれで正しくなるのですが、次のアップデートでは空白が入らないように修正したいと思います。
と言っても原因が分からないのでとりあえずは探らないとですね。頑張ります。

みなさんも不具合など発見されましたら是非お知らせ下さい。なるべく直せるように努力する所存です。

 
引越 2020年03月31日(火) 21時35分  
私事で恐縮ですが、引越しました。
人生で4度目でしょうか。

まだ荷物の整理が出来ておらず、また、この忙しいときにパソコンが壊れるという惨事にも見舞われ、現在スマートフォンからこの記事を書いています。
古文でも土佐日記が引越に関する話ですが、当時と比べれば引越道中は楽になったでしょう。
荷物も車で運んだり、業者さんにお願いできますからね。
その中で、お世話になった方への御礼やあいさつなど、当時と変わらない部分もあったりします。別れを惜しんで頂けるのはありがたいことですね。
別れを惜しみつつ、新生活で待っている出会いも楽しんでいきたいものです。

 
どんなときも 2019年07月31日(水) 23時53分  
どんなときも

つまり「どんな時も」なんですが、これを古文翻訳装置で現代文→古文に訳すと、

どんな【連体詞:如何なる】 と【格助詞:と】 きも【形容詞「きもい」終止形:心地惡し】

と誤訳します。なんともまあ酷い訳であります。

連体詞には当然のことながら体言が接続するわけで、格助詞が来る可能性がゼロでは無いとは思いますが、名詞を優先させるべきです。

※連体詞の後に格助詞が来る可能性
 「どんなと聞かれても答えようがない」など

加えて、口語では「きも」と形容詞の語幹だけで使うこともあるのですが、あまり優先的に訳出する用法でもないので、もうちょっと優先度を下げても良いかなと思います。

とはいえ。文節に区切る処理というのがなかなか難しく、色々例外処理を付け加えているのでもはや誰も理解し得ないプログラムと化している部分だったりします。

…もう「どんなとき」で一語として登録してしまうのが早いかも知れません。ちょっと検討してみます。

 
2019年4月1日 新しい古文翻訳装置を公開します。 2019年03月31日(日) 23時44分  

明日(2019年04月01日)、新しい古文翻訳装置を公開します。

バージョンは古文翻訳装置ver3.1とします。
午前11時30分頃に発表される予定の新元号に対応します。
その他、新規単語を登録したり不具合を修正したり致しました。

乞うご期待!お楽しみに!



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