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最終更新日 2024年02月29日 


◆ 最後のセンター試験

 
最後のセンター試験 2019年10月31日(木) 23時39分  
(2019年12月27日追記)
この記事を書いた後、英語の民間試験及び国語及び数学の筆記試験の導入が見送られることとなりました。

(以下、元の記事です)


今年度のセンター試験に関して思いを綴りました。要約すると、世間では色々言われていますが古文に関してはそこまで心配する必要は無いと思われるので受験生の皆さんはこれまでどおり勉強を続けて下さいという内容です。

 まず始めに、御存知の方も多いかとは思いますが、大学入試の際に受ける試験が大きく変わろうとしています。2019年現在、大学への進学を目指す場合は、大学入試センター試験と呼ばれる各大学共通の試験を受けるか、各大学が行う個別の試験を受けるか、あるいはその両方が必要となり、これは各大学の指定内容によります。2020年度から、これらのうち、大学入試センター試験が新たな試験「大学入学共通テスト」へと移行するため、2019年度、つまり今年度が最後のセンター試験となります。

 新たな試験が導入にあたり、ある程度の歴史があるセンター試験は過去問も豊富なことから対策が比較的立てやすいのですが、新たな試験は当然ながら過去問がないため、対策が立てにくくなります。これだけなら他の受験生も同じなので、少なくとも同世代の中では不平等は生じないのですが、英語については民間試験を導入するため、その受験機会が地域によって不平等になるのではないかと指摘されていました。そのような中、2019年10月になって、その英語への民間試験の導入に関する大臣の発言が波紋を呼び(※1)、そもそも新しい試験の導入をするのか否か議論すべきではないかとの意見も出ているのが現状です。

 国語の試験について言えば、現代文に記述式が導入されるという大きな変更がある予定ですが、古文に関しては引き続き選択式の予定です。

 新しい試験の導入について、賛否両論ありますが、個人的な意見としては「どちらでも良い」と思っています。ただし、受験生にとって準備の時間が長い方が良いに決まっています。そもそもは元のセンター試験のままで良かったとは思いますが、ここに来て方針を再度変えるのは良くないと思いますので、現状でしたらそのまま進むのが良いのかなぁとも思っています。「どちらでも良い」と思う理由については、どんな形の試験をおこなうにせよ、それぞれ利点と欠点は存在し、ひとつの試験で受験者の実力を完璧に測ることは出来ないと考えるからです。そもそも何故センター試験を廃止して新しい試験の導入が行われるかと言えば、センター試験にもマーク式であるが故に記述の能力が測れないだとか、基本的に1回勝負なので何度か受けられるようにした方が実力を測りやすいのではないかという指摘がなされており、それらを解決するためです。しかしながら、英語については民間試験を複数回受けられるようにしたことで新たに機会の不平等の問題が生じたわけです。1回勝負の欠点と、複数回勝負の機会不平等のどちらを取り、どちらを捨てるかは非常に難しい問題です。あちらを立てればこちらが立たずであるので、そもそも利点と欠点の取捨選択の問題であり、二兎を追うのは不可能と考えます。どちらの試験を行っても何らかの欠点はありますよ、と言うことです。ですから、どちらが良いか、と言のはなかなか決められません。

とは言っても、これらはセンター試験と共通テストとの間に差異がある部分の話で、両者の間に差異が無い部分についてはこれまでどおりの対策が可能です。正確に言えば新たな試験の問題は試験が終了しないと表に出てきませんので、どのような問題が出たのか、センター試験と比べて出題傾向に変化があったのかは終わってみないと分かりませんが、少なくとも、現状、古文については大きな変更はないものと思われます。

つまり、古文に関しては、大きな出題方式の変更はないと思われることから、今までどおりの学習法で問題ないかと思います。


※1 「身の丈受験」発言。 文部科学大臣がとあるテレビ番組に出演した際「身の丈に合わせて勝負して」と発言したが、これが、家庭の事情や経済格差、居住地域により受験機会が不平等となることを容認した発言と取れることから問題となり、大臣は発言を撤回及び謝罪した。
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