忍者ブログ
古文自動翻訳研究センター 中学・高校の古文学習をパソコンにサポートさせようと試みるページ
サイト内検索  サイトマップ   文字サイズ変更方法
トップページ開発者ブログ >百人一首第25句
最終更新日 2024年03月31日 


◆ 百人一首第25句

 
百人一首第25句 2019年09月30日(月) 23時55分  
このシリーズでは百人一首を順に解説していきます。
ゆくゆくは百首全ての解説を目指します。

[ 番号 ]
第二十五句

[ 歌 ]
名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな


[ かな ]
なにしおはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな

[ よみ ]
なにしおわば おうさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな

[ 現代語訳 ]
逢坂山のさねかずらが、恋人に会って共に寝るという名前を持っているのなら、そのさねかずらのつるをたぐるように、人に知られずに会いに行く方法があればなあ

[ 品詞分解 ]
名【名詞】 に【格助詞】 し【副助詞】 負は/ば【ハ行四段活用動詞「負ふ」未然形+接続助詞】   逢坂山【名詞】 の【格助詞】   さねかづら【名詞】   人【名詞】 に【格助詞】 知ら/れ/で【ラ行四段活用動詞「知る」未然形+受身の助動詞「る」未然形+打消の接続助詞】   くる【カ行変格活用(ラ行四段活用)動詞「くる」連体形】 よし【名詞】 もがな【終助詞】


[ 文法 ]
・「名にし負はば 逢坂山の さねかづら」は「くる」を導く序詞。
・「名にし負はば」の「し」は強意の副助詞。品詞の識別で良く出題される。
・逢坂山は「逢坂山(地名)」と「逢う」の掛け言葉。
・「さねかづら」は「さねかづら(植物名)」と「小寝(一緒に寝ること)」の掛け言葉
・「さねかづら」と「くる」は縁語
・「さ寝」と「逢ふ」は縁語。


[ 読み人 ]
三条右大臣(さんじょうのうだいじん) [男性]

藤原定方のこと。平安時代中期に生きた貴族。邸宅が平安京の三条にあったことから三条右大臣と呼ばれるようになった。

[ 決まり字 ]
3字

[ 解説 ]
作者が実際に恋した女性と会えなくなってしまった際に、その気持ちを歌った歌である。この歌には非常に多くの技法が使われている。当時、「逢坂山のさねかずら」は広く知られており、題材として共感を得やすかったと思われる。
PR

コメント(0) [コメントする]  

トラックバック() [トラックバックする]  


 

この記事にコメントする

個人情報は、必要な範囲内でご記入下さい。コメント本文以外は空欄でも構いません。
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントは承認制となっております。投稿後しばらくして表示されます。詳しくは利用規約を御覧下さい。


◆ 情報早見表

◆ 来客数

◆ カレンダー
2024年03月 2024年04月 2024年05月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

◆ カテゴリー

◆ RSS

◆ ブログ内検索

◆ 月別索引




利用規約   推奨環境   個人情報保護   お問い合わせ トップページへ   最上へ

制作:古文自動翻訳研究センター

忍者ブログ [PR]