はい、特に違いはありませんよね?
(考え込んでしまった人が居たら申し訳ありません。)
意味としては同じですが、品詞としては「大きな」は連体詞、「大きい」は形容詞に分類されます。
形容詞は物事の様子や性質なんかを言うときに使う単語で語尾が色々変わります(=活用します)。
例:楽しい、楽しかった、楽しくて
連体詞は名詞なんかをより詳しく説明する為のもので、語尾は一定です(=活用しません)。
例:妙な事件、あらゆる手段
え?同じ「大き…」なのになんで違うの?「大きな」も形容詞じゃないの?という疑問ももっともなのですが、形容詞に「~な」というような活用はないんですよね。
例えば「美しい」は「美しな」とは言わないし、「高い」も「高な」とは言いません。「大きな」は形容詞の活用の法則に当てはまらず、「大きい」が活用したものではないのです。
じゃあ、形容動詞だったら「綺麗な」とか「豪華な」とか言うじゃないか?「大きな」も形容動詞なのでは?というご質問。
もともと「大きな」は形容動詞だったのではないかと思われますが、現在だと「大きだ」とか「大きで」とかいう活用はありません。形容動詞なら「綺麗だ」とか「綺麗で」と活用するはずですが「大きな」には当てはまりません。形容動詞でもないんですね。
上記のように、「大きな」は形容詞や形容動詞のように活用はしないのです。同じような単語に「小さな」や「おかしな」があります。…というか形容詞や形容動詞っぽいけど連体詞なものはこの3つくらいなので、見分けるにはこの3つを覚えてしまうのが早いのです。
というわけで、古文翻訳装置にもこの3つは例外として登録しておかないとイケませんね。(実は「おかしな」の登録を忘れていました。ごめんなさい。)
※品詞の分類は諸説有るので今日ご紹介した内容と異なる説明をされる方も居るかも知れません。
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