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最終更新日 2025年12月30日 


◆ 古文

 
百人一首第23句 2018年12月31日(月) 01時26分  
このシリーズでは百人一首を順に解説していきます。
ゆくゆくは百首全ての解説を目指します。

[ 番号 ]
第二十三句

[ 歌 ]
月見れば ちぢに物こそ かなしけれ 我が身ひとつの 秋にはあらねど

[ かな ]
つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど

[ よみ ]
つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど

[ 現代語訳 ]
月を見ると様々なものやことが悲しく感じられてくる。私だけに秋が来たわけではないけれども。

[ 品詞分解 ]
月【名】 見れ/ば【マ上一動「見る」已+接助】   ちぢに【ナリ形動「ちぢなり」用】 物【名】 こそ【係助】   かなしけれ【シク形「かなし」已】   我【名】 が【格助】 身【名】 ひとつ【名】 の【格助】   秋【名】 に【格助】 は【係助】 あら/ね/ど【ラ変動「あり」未+打消助動「ず」已+接助】

[ 文法 ]
・「ものこそかなしけれ」は係り結び。むすびは「けれ」ではなく「かなしけれ」で一語なので注意。
・三句切れ。
・文章としては「我が身~あらねど」が先頭に来るべきだが、倒置法により後方に来ている。

[ 読み人 ]
大江千里(おおえのちさと) [男性]

平安前期に生きた歌人。儒学者・漢学者でもあった。生没年は不詳。中古三十六歌仙のひとり。官僚としても地位はあまり高くなかったが、歌人としては天皇から頼まれて家集(個人の和歌集)を作るなど、優れた才能を発揮した。儒学者・漢学者としての知識を和歌に取り込むことも多かったようである。百人一首に取り上げられたこの歌も、中国の詩人、白居易(はくきょい)の作品に着想を得ていると言われる。

[ 決まり字 ]
2字

[ 解説 ]
秋という季節にもの悲しさを覚えた心を歌っている。秋になると草木が散ったり動物や虫の姿も少なくなり、なんとなくさびしい雰囲気になる。また、日が落ちるのが早くなり夜が長くなるため、平安時代の歌人たちにとっては物思いにふける時間が長くなる季節だったに違いない。
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太宰府天満宮へ行ってきました 2018年11月30日(金) 19時38分  
太宰府天満宮へ行ってきました。

↓太宰府天満宮


平安貴族の菅原道真がこの地に左遷された後に亡くなり、この地に祭られたと言われております。学問の神様として有名ですね。そろそろ受験シーズン到来です。皆様にも幸せが訪れますよう。

 
まつげ 2018年10月31日(水) 23時55分  
「つけま」とは何のことだか判りますか?古文ではなくて現代で使われる言葉です。

これ「つけまつげ」を略した言葉で、まつげを長く見せて見栄えを良くする化粧のための人工まつげのことです。使っている人にとっては常識でしょうか?
「つけまつける」なんて歌もあったりします。

ついでに、同じく美容のため、美容院等で自分のまつげに1本1本毛を貼り付けてまつげを伸ばしてもらうことは「まつエク」と呼ぶようです。「まつげエクステンション(EXTENSION=拡張)」の略ですね。



 
百人一首第22句 2018年07月31日(火) 23時11分  
このシリーズでは百人一首を順に解説していきます。
ゆくゆくは百首全ての解説を目指します。

[ 番号 ]
第二十二句

[ 歌 ]
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ

[ かな ]
ふくからに あきのくさきの しをるれば むべやまかぜを あらしといふらむ

[ よみ ]
ふくからに あきのくさきの しおるれば むべやまかぜを あらしというらん

[ 現代語訳 ]
山風が吹くのと同時に秋の草や木がしおれるので、なるほど、だから「山風」を「嵐(荒らし)」と呼ぶのだろう

[ 品詞分解 ]
吹く/からに【カ行四段動詞「吹く」連体形+接続助詞】   秋【名詞】 の【格助詞】 草木【名詞】 の【格助詞】   しをるれ/ば【ラ行下二段活用動詞「しをる」已然形+接続助詞】   むべ【副詞】 山風【名詞】 を【格助詞】   あらし【名詞】 と【格助詞】 いふ/らむ【ハ行四段活用動詞「いふ」終止形+現在推量の助動詞「らむ」終止形】

[ 文法 ]
・「あらし」は「嵐」と「荒らし」の掛詞

[ 読み人 ]
文屋康秀(ふんやのやすひで) [男性]

平安時代前期の歌人。六歌仙の一人。文琳(ぶんりん)とも呼ばれた。古今集や後撰集にその歌が伝わっている。百人一首第九首を詠んだ小野小町とも親交があったようだ。

[ 決まり字 ]
1字

[ 解説 ]
「嵐」という漢字の成り立ちを「山」と「風」に分けて考え、「山」から吹き下ろす「風」が草木を「あらし」てしまうので、なるほど、山風と書いて嵐と言うのだとする、いわば言葉遊びの歌である。作者はこのような言葉遊びに強かったようである。

 
百人一首第21句 2017年12月28日(木) 23時10分  
このシリーズでは百人一首を順に解説していきます。
ゆくゆくは百首全ての解説を目指します。

[ 番号 ]
第二一句

[ 歌 ]
今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな

[ かな ]
いまこむと いひしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな

[ よみ ]
いまこんと いいしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな

[ 現代語訳 ]
「今すぐ来よう」と(あなたが)言ったばっかりに、9月の夜明け頃の月が出るまで待ってしまったのですよ

[ 品詞分解 ]
今【名詞】 来/む【カ行変格活用動詞「来」未然形+意志・推量の助動詞「む」連体形】 と【格助詞】  言ひ/し【ハ行四段活用動詞「言ふ」連用形+過去の助動詞「き」連体形】 ばかり【副助詞】 に【格助詞】  長月【名詞】 の【格助詞】  有明の月【名詞】 を【格助詞】  待ち出で/つる/かな【ダ行下二段活用動詞「待ち出づ」連用形+完了の助動詞「つ」連体形+詠嘆の終助詞「かな」】

[ 文法 ]
・「来」はカ行変格活用動詞。「来」のみでは活用形が分からないので付属する助動詞から判断する。「む」は未然形に接続するので今回は未然形。

[ 読み人 ]
素性法師(そせいほうし) [男性]

平安時代の歌人で三十六歌仙の一人。百人一首第12句目に取り上げられている僧正遍昭の息子である。出家した父の影響もあってか、当初は宮仕えをしたものの、後に出家している。

[ 決まり字 ]
3字

[ 解説 ]
愛する人が「すぐに来よう」と言ったのに、結局来てくれないという待ちぼうけの様子を詠んだ歌。平安時代は男性が女性の元へ通う「通い婚」が一般的であったので、この歌は、男性である素性法師が女性になりきって詠んだ歌である。有明の月とは夜が明けても空に残っている月のことで、つまり、愛する人を一晩中待って、遂に夜が明けてしまった様子を表している。また、長月は旧暦で9月を指し、日がだんだんと短くなって夜が長くなる頃であるから、その秋の夜長に愛する人を待つというのは余計に長く感じるだろうということも読み取れる。



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