その曲の歌詞の意味、正しく言えますか?という記事です。
2017年。今年の8月前半はすっきりしない天気が続いていました。
夏と言うより梅雨でしたね。夏なんてこなかったんじゃないかという感じでした。
当然、夏が来ないことなんてあり得ないんですが(笑)
さて「夏は来ぬ」という曲があります。「なつはきぬ」と歌います。
この「来」はカ行変格活用の動詞「こ」「き」「く」…と色々活用します。
今回のコレは「連用形」ですね。従って「き」と読みます。
なぜなら…
1.「夏は来ぬ…」で歌詞が終わっているので「ぬ」は言い切りの形、つまり終止形で、
2.その終止形の「ぬ」と言えば「完了の助動詞」の「ぬ」であり、
3.そしてこの「ぬ」の直前につく用言は「連用形」だから、
です。「ぬ」には打消の助動詞「ず」連体形の「ぬ」もあるので注意です。
つまりは「夏が来た」と言う意味になります。
「夏は木綿豆腐よりも絹ごし豆腐が美味しい」という意味ではありません。
小学校や中学校で習う歌にも古文調のものがいくつかありますが、古文の文法を本格的に習うのは高校生からなので、歌の意味を正しく理解することが難しいことがあります。音楽の授業と古典の授業を融合させられたら面白いんですけどね。
実は歌詞の意味を間違って覚えていた…と言う例は多そうな気がします。こういった事例を集めて紹介できたら面白いかも。
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