さて、回答の前に、この部分を品詞分解すると次のようになります。
かく【副詞】こそ【係助詞】あり/しか【ラ行変格活用動詞「あり」連用形+過去の助動詞「き」已然形】往時【名詞】の【格助詞】武士【名詞】
ポイントは「ありしか」の部分で、特に「しか」です。これは過去の助動詞「き」の已然形で、「こそ」の結びとなっています(係り結びについて分からない人は調べてみてね)。
つまり、係り結びではない書き方をすれば次のようになります。
かくあり
…大分簡単になりましたね。
「かく」は「このように」と言う意味の副詞なので、
現代語にすると次のような感じでしょうか。
このようであった。
はい、これが正解です。
「このようであったのだろうか」…など、疑問の意味を含めた訳し方をした人、いませんか?
「しか」の「か」に引きずられて、このような解釈をしてしまう間違いが多いです。
「か」は「しか」の一部であることに気づくことが出来れば、古文の読解力がついている証拠ですね。
ちなみに、このような「か」を識別させる問題はたまに出たりしますので覚えておいて損は無いと思います。
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