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トップページ開発者ブログ >秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ
最終更新日 2016年12月31日 


◆ 秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ

 
秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ 2012年04月30日(月) 21時34分  

百人一首の解説をやっていけばむこう100回くらいはブログ更新のネタに困らないんじゃね?シリーズ。


[ 歌 ]

第一句

秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露に濡れつつ

天智天皇


[ 現代語訳 ]

秋の田の刈り取った稲を保管する粗末な小屋の草を編んで作った壁や天井の目があらいので私の袖は露に濡れることよ


[ 品詞分解 ]

秋【名詞】 の【格助詞】 田【名詞】 の【格助詞】   かりほの庵【名詞】 の【格助詞】   苫【名詞】 を【格助詞】 あら/み【ク活用形容詞「あらし」未然形+接尾語】   わ【名詞】 が【格助詞:の】 衣手【名詞】 は【係助詞】   露【名詞】 に【格助詞】 濡れ/つつ【ラ行下二段活用動詞「濡る」連用形+接続助詞】


[ 文法 ]
・「かりほ」は、刈り取った稲穂と言う意味の「刈り」と仮に作ったと言う意味の「仮」との二つの意味を持つ掛詞。
・「苫をあらみ」は「(名詞)+を+(形容詞の未然形)+み」の形で「~が~なので」という意味になる重要構文。
・「濡れつつ」の「つつ」は和歌の文末で用いられると、「~なことだなぁ」としみじみと感じ入っている気持ちを表す。


[ 読み人 ]
 大化の改新で有名な中大兄皇子と同一人物。中臣鎌足と一緒に蘇我氏を滅ぼした。余談だが、大化の改新が起こった年の645年は「無事故で達成大化の改新」と覚えよう。京都府山科に御陵(お墓)がある。この歌は田んぼの見張りをしている設定だが、天皇ともあろうお方がまさかそんなことをなさるはずもない。おそらく御幸(天皇のお出かけ)の際に田んぼの様子をご覧になり、田んぼの番をする農民の心持ちを想像して詠んだのだろう。

[ 決まり字 ]
 3字

[ 解説 ]
記念すべき百人一首の第一句。収穫された稲穂はすぐに田んぼから回収するのではなく、しばらく天日に干して水分を飛ばす。その間に鳥や獣に荒らされないよう、当時は24時間態勢で警備をしていたようである。その警備の任についた農民の心持ちを詠んだ歌。しっかりした警備員室があるわけではなく、苫(スゲやカヤといった草)で作った粗末な小屋で一晩中番をしていると、その隙間から夜露がしたたり袖を濡らす。その様子にしみじみとした趣を感じ取った歌である。

ふう。これで二〇一二年四月も更新ゼロは免れた。
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コメント(1) [コメントする]  

無題 NONAME 編集
2012年05月09日(水) 17時58分

頑張ってください!!!
Re:無題
ありがとうございます!がんばります!
【2012年05月09日18時56分】

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