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最終更新日 2025年01月31日 


 

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百人一首第27句 2020年06月30日(火) 22時23分  
[ 番号 ]
第二十七句

[ 歌 ]
みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ

[ かな ]
みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ

[ よみ ]
みかのはら わきてながるる いずみがわ いつみきとてか こいしかるらむ

[ 現代語訳 ]
みかの原(今の京都府木津川市のあたり)から湧き出して、その地を分けるように流れる「いずみ」川の名前のように、あの人を「いつ見」たからといって(まだ実際にはあっていないのに)、私はあの人が恋しいのだろうか

[ 品詞分解 ]
みかの原【名詞】   わき/て【カ行四段活用動詞「わく」連用形+接続助詞】 流るる【ラ行下二段活用動詞「流る」連体形】   いづみ川【名詞】   いつ【代名詞】 見/き/とて【マ行上一段活用動詞「見る」連用形+過去の助動詞「き」終止形+格助詞】 か【係助詞】   恋しかる/らむ【シク活用形容詞「恋し」終止形+現在推量の助動詞「らむ」終止形】

[ 文法 ]
・みかの原は歌枕。
・上の句(「みかの原」から「いづみ川」まで)は「いつ見…」を導くための序詞。
・「わきて流るる」の「わきて」は「分きて」と「湧きて」の掛詞。
・「わきて」と「いづみ」は縁語。

[ 読み人 ]
中納言兼輔(ちゅうなごんかねすけ) [男性]

藤原兼輔のこと。平安時代中期に生きた貴族で、三十六歌仙のうちのひとり。賀茂川の堤の近くに邸宅があったことから堤中納言とも呼ばれた。


[ 決まり字 ]
3字

[ 解説 ]
みかの原とは現在の京都府南部に位置する木津川(きづがわ)市のあたり。そこに現在でも流れる木津川の昔の名前が「泉川」である。この歌では、序詞や掛詞といった技法をふんだんに使い、まだ会ったことも無い女性への募る憧れを歌っている。平安時代の貴族の女性は親しいもの以外に顔を見せないように生活するのが一般的だったため、このような、まだ有ったことは無い女性への憧れが恋に発展することも珍しくなかったようである。
なお、一度も会ったがその後中々会えない女性への募る恋心を歌った歌という解釈も可能である。
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無駄な空白 2020年05月31日(日) 23時55分  
さっき気付いたのですが「妻しあれば」などと古文翻訳装置で翻訳すると、訳語は正しく「妻がいると」となるものの、なぜか「妻 がいると」と空白が入ってしまう不具合が…。



古文翻訳装置ver3.0では特に問題なかったので3.1へアップデートする過程で何か起きたようですね…。スペースが入るだけなのでそれを消して頂ければそれで正しくなるのですが、次のアップデートでは空白が入らないように修正したいと思います。
と言っても原因が分からないのでとりあえずは探らないとですね。頑張ります。

みなさんも不具合など発見されましたら是非お知らせ下さい。なるべく直せるように努力する所存です。

 
百人一首第26句 2020年04月30日(木) 23時49分  
このシリーズでは百人一首を順に解説していきます。
ゆくゆくは百首全ての解説を目指します。

[ 番号 ]
第二十六句

[ 歌 ]
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

[ かな ]
をぐらやま みねのもみぢば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなむ

[ よみ ]
おぐらやま みねのもみじば こころあらば いまいとたびの みゆきまたなん

[ 現代語訳 ]
小倉山の峰のモミジの葉が趣を理解するならば、もう一回の天皇のおでかけまで散らずに待っていてほしい

[ 品詞分解 ]
小倉山【名詞】   峰【名詞】 の【格助詞】 もみぢ葉【名詞】   心【名詞】 あら/ば【ラ行変格活用動詞「あり」未然形+接続助詞】   今【副詞】 ひとたび【名詞】 の【格助詞】   みゆき【名詞】 待た/なむ【タ行四段活用動詞「待つ」未然形+願望の終助詞】

[ 文法 ]
・紅葉の葉に心があるならば…と、紅葉の葉を人にたとえた擬人法を使用している。
・高校古文の問題の中で聞かれることはまず無いが、この歌中の「今」は名詞ではなく副詞。
・待たなむ。の「なむ」は願望の終助詞。品詞識別でよく出題される重要語。

[ 読み人 ]
貞信公(ていしんこう) [男性]

藤原忠平のこと。平安中期に生きた貴族で、貞信公は亡くなった後に送られた名前(おくり名)である。行政のトップである右大臣や、天皇を補佐する関白を務めるなど、重職を歴任した。享年70歳と当時としては長命であった。


[ 決まり字 ]
2字

[ 解説 ]
勅撰和歌集「拾遺集」に紹介されており、当時の上皇とともに、紅葉の名所として名高い京都の小倉山で出かけた際に、上皇が子である天皇も見に来るべきだと言ったのを受けて詠んだ歌と記されている。小倉山は現在でも紅葉の名所として知られており、秋には国内外から多くの観光客が訪れる。
なお、決まり字は2字であるが、「を」から始まるのは百人一首の中でこの歌のみである。読み上げられる際は他の「お」から始まる歌と区別できないため。

 
引越 2020年03月31日(火) 21時35分  
私事で恐縮ですが、引越しました。
人生で4度目でしょうか。

まだ荷物の整理が出来ておらず、また、この忙しいときにパソコンが壊れるという惨事にも見舞われ、現在スマートフォンからこの記事を書いています。
古文でも土佐日記が引越に関する話ですが、当時と比べれば引越道中は楽になったでしょう。
荷物も車で運んだり、業者さんにお願いできますからね。
その中で、お世話になった方への御礼やあいさつなど、当時と変わらない部分もあったりします。別れを惜しんで頂けるのはありがたいことですね。
別れを惜しみつつ、新生活で待っている出会いも楽しんでいきたいものです。

 
先月(2020年1月)の更新が出来ませんでした… 2020年02月29日(土) 10時58分  
先月(2020年1月)の更新が出来ませんでした…

このブログ、忍者ブログというサービスを利用して書いているんですが、そのサービスの障害で先月末は更新用のサイトにアクセス出来なかったんですよね…10年以上にわたって毎月最低1回は更新しようと頑張って参りましたので、こういう形で記録が途切れるのはいささか残念ではありますが、これについては不可抗力と言うことで、また頑張っていきたいと思います。



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