問1
[回答欄21・正答2]
(ア)「しづ心なく」は百人一首「ひさかたの…」にも登場する一節。これを知っていれば選択肢1と3は除外できる。補助動詞「奉る」は謙譲語なので、尊敬の意味で訳している選択肢3と4は除外できる。後は「あさまし」の意味から5を除外し正解は2。
[回答欄22・正答4]
(イ)単語の意味から選択肢2か4だが、文章の意味が「(いかにして)お側近く参上して朝晩お会いして心を慰めたい」と、最後が希望の終助詞「ばや(「~したい)」で終わっているので選択肢4が適切。
[回答欄23・正答5]
(ウ)「おぼえ」は重要単語なので覚えていなければならない。単語の意味から選択肢3か5。選択肢3でも間違いとは言い切れないが。「御」が付く場合は寵愛の意味になることが多いので、より適切な選択肢5を選ぶ。
問2
[回答欄24・正答4]
a「見奉る」について「奉る」が謙譲語であり、「見」が狐の動作であることから選択肢1と2は消せる(一般的に、姫君より狐の方が身分が低いであろうことを考えれば1と2は選びにくい)。bは謙譲語と取るか丁寧語と取るかで判断に迷うので飛ばして、cは娘の台詞の中に登場する謙譲語であるから話し相手の「主の女房」を選ぶ。これで選択肢は4になるが、一応dを見ると、「参らせ」は謙譲語で玉水の前の動作であるから、選択肢4で正しいと言える。
問3
[回答欄25・正答5]
選択肢1は本文中に「罪の報い」に関する記述がないので除外。選択肢2は本文から「姫君に~疎まれ」たことは読み取れない(むしろ最終的には寵愛を受けた)ので除外。4は本文から「人間に化け」ると「のたれ死に」することは読み取れないので除外。残るは選択肢3と5だが、「いたづらに(形容動詞「いたづらなり」は重要単語なので覚えておくこと)」の訳として「なんとなく」より「むなしく」が適切なので選択肢5を選ぶ。
問4
[回答欄26・正答3]
選択肢1は狐は姫君と結婚したいと思っているわけではないので除外。選択肢2は「見る」の意味を「結婚する」ではなく「見せびらかす」と誤ってとららえているので除外。選択肢3が正解で、選択肢4は「はっきりと」伝えるなら直接口で言えば良いところを所作で感じ取って貰おうとしている狐の様からは選びにくい。選択肢5は「罪悪感」からではなく、姫君のところへ仕えるためには他へ嫁に行くわけには行かないという狐の事情からなので除外。
問5
[回答欄27・正答1]
選択肢1が正解だが直接本文中に言及されていないので他の設問を消去法で考える。選択肢2は、狐が縁談を望む様子がないので除外。選択肢3は狐が「天性の優美さ」を持っていた描写がないので除外。選択肢4は姫君が「望まない縁談を迫られてい」ることが本文から読み取れないので除外。選択肢5は「姫君が」「侍女を探している」描写がないので除外。
問6
[回答欄28・正答2]
選択肢1は「月冴が嫉妬を覚える」描写がないので除外。選択肢3は殿上人が宮中(雲居)の中に入ることを許された人であることを知っていれば「雲居のよそ(外側)」と整合性がとれないことに気付いて除外できる。選択肢4は「冷たい対応」とあるが、姫君に対して玉水はしっかり歌を返しているので冷たい対応とは言えない。選択肢5は、周囲からの嫉妬に玉水が涙している様子はないので除外。
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