今日は茨城県にそびえる山、筑波山をご紹介します。
百人一首に収録されている一句
筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる
に出てくる筑波嶺のことです。
この歌の解説はこちらに掲載してありますのでよろしければご覧ください。
↑こんな感じの山です。これは筑波山の南側から眺めたところ。
男体山(なんたいさん)と女体山(にょたいさん)の2つの山で構成されており、
2つあわせて筑波山です。ちなみに写真では左が男体山、右が女体山です。
高さは男体山が870m、女体山が877mで、女体山の方がちょっとだけ高いです。
もうひとつ、先ほどの歌には「男女川(みなのがわ)」という川が出てきますが、
こちらもちゃんと存在しています。
百人一首がつくられた頃の日本の中心は関西地方で、しかも今のように交通や通信網が発達していませんから、その当時の作品に関東の地名が登場することは比較的少ないのですが、筑波山は
男女が寄り添うようにも見える2つの嶺と、未婚の男女が集まって恋の歌を送り合う「歌垣(うたがき)」という地元に伝わる風習から、恋の歌に読まれることが多かったようです。
ロープウェイやケーブルカーで簡単に登ることができますし、周囲の眺めも素晴らしいので、皆さんも是非一度訪れてみてください。
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