ほすてふ
…ってなに?
一つ前の記事で紹介した
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山
ですが「衣干すてふ」の部分、「ころもほすちょう」と読みます…が、
品詞分解すると…。どうなるんでしょう、これ。
意味としては、「衣を干すという」という意味です。
つまり、これ「衣干すといふ」の短縮形なんですね。
…短縮形かよ!ありかそんなの。
品詞分解は
衣【名詞:服】
干す/と【サ行四段活用動詞「干す」連体形+格助詞:干すと】
いふ【ハ行四段活用動詞「いふ」連体形:いう】
です。
現代語でも「という」は言いやすいように形が変わることがあります。
干すってゆう
干すっつぅ
干すっちゅう
みたいな感じ。現代文でも古文でも通じるところがありますね。
おそらくこの品詞分解が試験に問われることはないでしょうが、
有名な百人一首の中の1句ですので、知っておくともしかしたら便利…かも知れませんね。
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