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最終更新日 2025年01月31日 


 

◆ 開発者ブログ
 
伏見稲荷へ行ってきました 2014年07月31日(木) 11時30分  
先日、京都の伏見稲荷へ行って参りました。

7月には本宮祭(もとみやさい)という大きなお祭りがあります。
人がいっぱいで身動きが取れないほどの所もありましたが、
並んだ石灯籠や提灯がとても美しく、楽しむことが出来ました。



伏見稲荷は古典文学の中にもたまに出てきます。
有名な所では枕草子でしょうか。
清少納言もお参りしたようですね。

中のみやしろのほどわりなうくるしき
(中のお社の辺りはめちゃくちゃにくるしい)

と書いています。
実際階段が続いてかなり登るのでつらいです。
全部廻ると3時間くらい掛かるようで。
今回は時間が無くて行けませんでしたが、いつか全部巡ってみたいものです。



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百人一首第10句 2014年06月29日(日) 22時52分  
第一句から十句までで二年以上かかった…このペースだと百句やるまで二十年以上掛かる…うーん…。

[ 歌 ]
第十句 これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関
蝉丸(せみまる)


[ 現代語訳 ]
これがあの、京都から出て行く人も帰ってくる人も、知っている人も知らない人も、別れてはまた会うという逢坂の関なのだなあ


[ 品詞分解 ]
これ/や/こ/の【名詞+感動詞+名詞+格助詞】 行く【カ行四段活用動詞「行く」連体形】 も【係助詞】 帰る【ラ行四段活用動詞「帰る」連体形】 も【係助詞】 別れ/て【ラ行下二段活用動詞「別る」連用形+接続助詞】 は【係助詞】 知る【ラ行四段活用動詞「知る」連体形】 も【係助詞】 知ら/ぬ【ラ行四段活用動詞「知る」未然形+打消の助動詞「ず」連体形】 も【係助詞】 逢坂の関【名詞】


[ 文法 ]
・「これやこの」は品詞分解すれば「これ/や/こ/の【名詞+感動詞+名詞+格助詞】」となるが、全体で「これがあの~なのだなあ」という詠歎の気持ちを表す慣用句である。「や」は感動、詠歎を表す間投助詞。
・「行くも帰るも」と「知るも知らぬも」は対句。
・逢坂(あふさかと書き、おおさかと読む)の関は「逢ふ」と「逢坂」の掛詞。
・「逢坂の関」で体言止め


[ 読み人 ]

蝉丸
 詳しいことは良く解っていないが、平安時代前期に生き、歌にも出てくる逢坂の関の近くに住んでいたようだ。琵琶(楽器の一種)の名人でもあったようである。


[ 決まり字 ]

2字


[ 解説 ]
多くの人が行き交う逢坂の関を思い、その出会いや別れに思いをはせる歌である。逢坂の関は今の京都府と滋賀県の境目にあった。平安時代の人々はここを通って東国へと旅立っていった。ちなみに東国とは京都よりも東の地方を指す総称。平安京を中心と考えていたので、それより東と言うことでそう呼ばれていた。この歌もそうであるが、「あふさかのせき(逢坂の関)」と「あふ(逢ふ)」が掛詞として非常に使いやすく、また、東国へ向かう交通の要所であったことから多くの出会いや別れがあったことは想像に難くなく、そのような場面を連想しやすかったからか、逢坂の関は多くの歌に詠まれている名所である。現在でも交通の要所で、国道一号線や東名高速道路はこの周辺を通過している。東海道線や東海道新幹線と言った鉄道も、トンネルでではあるがこの周辺を通過している。残念ながら前記の道路建設などのため地形が変わっており、当時の関所があった場所は定かではない。ただ、関のあったと思われる付近には現在、蝉丸神社という神社があり、蝉丸が神として祀られている。

 
列車到着しております。 2014年05月30日(金) 23時57分  
ホームを歩いている人向けに電車の接近への注意を促す放送で、

「電車到着しております。ご注意下さい。」

というような放送を聞いたことはありませんか? つまりは、

「電車がホームにさしかかっている」という状態に対しての注意なのですが、

到着している」 と言う表現に何となく違和感を感じます。

どういう事かと言いますと…
駅に既に電車が着いて停まっている状態を「到着している」と表現するなら分かりますが、
「到着する」は着いた瞬間ただ一点を表すので、「ている」をつけても動作の進行を表さない、
と思うのですよ。

金田一春彦さんという偉い人に言わせると、「瞬間動詞」と呼ばれるものです。

正しく言うなら
「電車が接近しております」のように違う表現を使うか、
「電車が到着しかけております」のように補助動詞を補うべきだと思います。

ま、意味は伝わってるので用は為してると思いますが。

 
古文翻訳装置のダウンロード数 2014年04月30日(水) 23時40分  

 古文翻訳装置はどのくらいみなさんに使っていただけているのか。

 正直なところ良く分からないのですが、一つの指標としてダウンロード数があります。
 2014年4月のダウンロード数は推計で

 12,668 件(4月1日~28日)

 でした。
 もちろんダウンロードいただいたから必ず使っていただけるかと言えばそうではなく、
 一度試してすぐ使わなくなる方もいらっしゃるでしょうし、
 逆に家族の何人かでお使いいただける場合も有るかも知れません。
 ですので正確な数値とは言えないのですが、
 参考にはなるかなと思います。

 ご利用下さっているみなさま、ありがとうございます。

 
百人一首第9句 2014年03月31日(月) 00時59分  
[ 歌 ]
第九句 花の色は うつりにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に
小野小町(おののこまち)

[ 現代語訳 ]
桜の色はすっかり色あせてしまったなぁ。長雨が降っている間に。そして、同じように、私の美しさもすっかり衰えてしまったなぁ。空しく物思いにふけって過ごしている間に。


[ 品詞分解 ]
花【名詞】 の【格助詞】 色【名詞】 は【係助詞】   うつり/に/けり/な【ラ行四段活用動詞「うつる」連用形+完了の助動詞「ぬ」連用形+過去の助動詞「けり」終止形+終助詞】  いたづらに【ナリ活用形容動詞「いたづらなり」連用形】  我【名詞】 が【格助詞】 身【名詞】 世【名詞】 に【格助詞】 ふる【ハ行下二段活用動詞「ふ」連体形】   ながめ【名詞】 せ/し【サ行変格活用動詞「す」未然形+過去の助動詞「き」連体形】 間【名詞】 に【格助詞】

[ 文法 ]
・二句切れ
・「ふる」は「(雨が)降る」と「(年月を)経る」との掛詞
・「ながめ」は「眺め」と「長雨」との掛詞

[ 読み人 ]
六歌仙や三十六歌仙に数えられる歌人であり、歌の才能は相当なものであったようだ。
同時に絶世の美人であったという。一説によれば現在の秋田県が出生地とされ、秋田県の農業試験場で開発されたお米「あきたこまち」や東京と秋田を結ぶ新幹線の名称「こまち号」は、彼女の名前から取られている。彼女にまつわる伝説も多いが、生年や没年も判然とせず、出生地についてもそれを特定出来るようなものはない。そもそも本当に美人であったかどうかすら当時の人のみぞ知るところである。


[ 決まり字 ]
3字

[ 解説 ]
歌の中には「花」としか書かれていないのに訳文では「桜の花」となっており、どこから桜だと分かったのかと疑問に思うかたもいらっしゃるかも知れないが、古文の中で「花」と言えばほぼ確実に桜の花のことであるので覚えておいて損はない。この歌の特徴は、掛詞を用いて一つの歌の中に二つの意味を同時に存在させているところにある。一つは桜の花が長雨によって色あせてしまったことを残念に思う気持ち、そして、もう一つが自分自身が年を取って昔の美貌を失ってしまったことを嘆く気持ち、この二つである。歌と言うものは、三十一文字(みそひともじ)の中に全てを詰め込まねばならない。その制約もあって、少ない文字数で多くを表現するために、しばしば一つのところに二つの意味を持たせると言ったことが行われるのである。





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